骨を強くする!鮭の即席ちらしずし

今月は、骨粗しょう症予防にも役立つ即席寿司をご紹介いたします。

・ビタミンDが豊富な鮭のほぐし身、カルシウム豊富なちりめんじゃこ、ごま、大根葉などを混ぜます。
・甘塩鮭切り身を焼いてほぐしますが、時間をさらに短縮したいときは、市販の鮭ほぐし身を使っても。

(1人分約320kcal、カルシウム160mg) 


材料(2人分目安)

 熱々のご飯  2膳分   
 甘塩鮭切り身  1切れ                   
 ちりめんじゃこ  10g   
 大根またはかぶの葉 20g         
 白煎りごま  大さじ1
 寿司酢(市販) 大さじ2
 鶏卵  1個
      塩一つまみ
 菜花  80g


*さらに簡単に作る場合は、市販の鮭ほぐし身を利用したり、錦糸卵を作る代わりにいり卵にして寿司に混ぜ込んでもよいでしょう。
  
  


作り方

 甘塩鮭は焼いて身をほぐしておく。

②  大根またはかぶの葉はさっとゆでて細かく切り、フライパンで乾煎りしておく。

③ ちりめんじゃこ、白ごまをさっと煎っておく。

④ 熱いご飯に寿司酢を入れて混ぜ、①~③を加えて混ぜる。
⑤ 鶏卵を割りほぐし、薄く焼いて切り、錦糸卵を作る。

⑥ 菜花は塩ゆでにして3センチ程度の長さに切る。
⑦ ④を皿に盛り付け、錦糸卵と菜花を飾る。


先月の健康教室は、「いきいき長寿で生涯現役!骨太食事術&運動術」というテーマを取り上げました。健康長寿、すなわち生涯現役で過ごすには、骨粗しょう症を予防して骨を強くしておくことが大切です。そして、転倒の大きなもう一つの要因は筋肉の衰え。「食べて」「動く」、栄養と運動のセットで、骨と筋肉を強くし、体力低下を予防するポイントを取り上げました。

今月の栄養のお話

生活習慣病予防に役立つ栄養クイズ「腸内環境編

Q1

腸内環境との関連があるとされている疾患はどれ?
(複数あり)

 

① 大腸がん
② 肥満(メタボ)
③ インフルエンザ

Q2

次の中で、善玉菌はどれ?

 

 

 

① ウェルシュ菌
 ビフィズス菌
 
大腸菌

Q3

腸内環境を改善するために、乳酸菌やビフィズス菌を多く含む食材は?(複数あり)

 

①キムチ

②バター

③ヨーグルト



Q4

オリゴ糖は善玉菌のエサになります。次の中でオリゴ糖が多く含まれる食材は?

 

①オリーブ油、ココナッツオイル
②ごぼう、グリーンアスパラ

③りんご、いちご

Q5

次の中で食物繊維が一番多いのはどれ?

 

 

①納豆1パック(50g)
②筍煮物(50g)
③レタス(100g)

 

Q6

食物繊維には不溶性と水溶性があるが、次の中で不溶性食物繊維のはたらきは?

 

①腸のぜん動運動を高める
②食後血糖値を抑える
③コレステロールを体外に排泄


栄養クイズの答え

Q1

 ①②③

大腸がんは悪玉菌による発がん物質が原因の1つ、太る体質は腸内細菌が関係していることが分かっています。
その他、花粉症やうつ病なども、腸内環境を良くすることで改善が期待されると言われています。  

Q2

 

一般的にビフィズス菌は生まれた直後は多いですが、老年期になると減ってきて悪玉菌が増えてきます。

 

 

 

 

Q3

 ①③

キムチは乳酸菌が豊富な韓国の漬物。ヨーグルトはおなじみですが、菌の種類によって、インフルエンザ予防、アレルギー症状改善など様々な働きがあるようです。

 

 


Q4

 

オリゴ糖は小腸で吸収されず、大腸まで届きます。その他、玉ねぎ、バナナ、大豆などにも多く含まれています。

Q5

 ①

食物繊維量はそれぞれ、納豆2.9g、筍 1.6g、レタス 1.1gです。生野菜はバリバリ食べてもさほど多くないことが多いですね。

Q6

 

不溶性食物繊維、水溶性食物繊維とちらも腸内環境にとって大切で、食物繊維が多い食品には、たいていどちらも含まれています。


何問正解しましたか?

糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病をはじめ、腎臓病、肝臓病といった多くの疾患の治療には食生活の改善が欠かせません。当クリニックでは、楽しく食事療法を継続して健康でいられるように管理栄養士がサポートしております。これらの食事療法や食品などにつきましてはお気軽にご相談ください。また、当クリニックの管理栄養士は、日本糖尿病療養指導士の資格を取得しております。患者様の立場にたったより良い、糖尿病のケアをめざしていきたいと存じます。よろしくお願い致します。