今月は、食後血糖値の急上昇を抑える簡単レシピをご紹介します!
(1人分約180kcal)
- 今月は、食後高血糖を予防する簡単レシピをご紹介します。
- 耐熱皿(又はシリコンスチーマー)に野菜ときのこを入れ、鮭の切り身をのせて電子レンジで加熱するだけ!
- マジックソルト(ハーブ類を加えた調味塩)を使っていますが、代わりにお好みでポン酢などをかけても美味しい。
材料(2人分目安)
- 甘塩鮭切り身……2切れ
- 玉ねぎ……1/4個
- キャベツ……100g
- 人参……30g
- ブロッコリー……40g
- 生椎茸……2枚
- しめじ……30g
- 白ワイン……少々
- マジックソルト(なければ胡椒)……ひとつまみ
- レモン輪切り……2枚
レモンスパイスソース
- やさしいお酢……大さじ1
- レモン汁……小さじ1
- マジックソルト……小さじ1/4
- オリーブ油……小さじ1

作り方
- 甘塩鮭は白ワインにつけておく。
- 玉ねぎは薄切りに、キャベツはざく切り、人参はせん切りにする。
- ブロッコリーは小房に切る。
- 生椎茸は飾り切りにし(薄切りなどでも可)、しめじは小房に分ける。
- 耐熱皿(又はシリコンスチーマー)に野菜ときのこを入れ、鮭切り身をのせ、マジックソルトを軽く振る。
- ラップ(ふた)をして電子レンジで2,3分加熱する。
- レモン輪切りを飾る。
- レモンスパイスソースの調味料を混ぜ合わせ、食べる直前にかける。
先月の糖尿病交流会では、「食後高血糖を防ぐ食事・運動のポイント!」というテーマをとりあげました。
食後の血糖値の急激な上昇は、血管にダメージを与え、動脈硬化や糖尿病の合併症を進めやすくすることがわかっています。もちろん、食べ過ぎると血糖値は上がりますが、単なる摂取エネルギー(カロリー)だけの問題でもなく、ちょっとした知識と工夫で、食後高血糖を防ぎ、動脈硬化などを予防することができます。参加者の皆様には食後高血糖を防ぐお手軽レシピもご紹介、ご試食いただきました。
今月の栄養のお話
生活習慣病予防に役立つ栄養クイズ「糖尿病予防編」
Q1
次の中で、ご飯軽く1膳(100g)と同じくらいのエネルギーのものはどれでしょう?
- メロンパン1個
- さつま芋1本(200g)
- 6枚切り食パン1枚
Q2
糖尿病の人が、あんぱん1個(300kcal)を食べた場合と、鶏唐揚げ3個(300kcal)を食べた場合では、食後1時間の血糖値が高くなるのはどちらでしょう?
- あんぱん
- 鶏唐揚げ
- どちらも同じ
Q3
糖尿病の人の果物の1日の適量は80kcal分程度が目安ですが、次の中で80kcal程度のものはどれ?
- 温州みかん1個(100g)
- バナナ1本(100g)
- りんご1個(300g)
Q4
次の中で炭水化物を多く含む食品に分類されるものは?
- じゃがいも
- チーズ
- ピーナッツ
Q5
加工食品には様々な表示がありますが、次の表示の中で血糖値への影響がほぼないものは?
- 無糖
- 砂糖不使用
- 甘さ控えめ
Q6
最近は腸内環境が糖尿病に影響していることがわかってきています。次の中で、善玉菌を増やすオリゴ糖を多く含むものは?
- オリーブ油、ココナッツ油
- さんま、いわし
- グリーンアスパラ、ごぼう
栄養クイズの答え
Q1
3
ご飯軽く1膳は約160kcal。メロンパンは400kcal程度、さつま芋1本は約270kcalです。
Q2
1
3大栄養素、糖質、タンパク質、脂質の中で、血糖値を上げる作用はは糖質が一番大きく、あんぱんが食後血糖値には一番影響します。揚げ物などは時間が経過してからの血糖値に影響します。
Q3
2
温州みかんは2個で80kcal、りんごは1/2個、すいかは可食部200g、いちごは250gで80kcal程度です。
Q4
1
じゃが芋や里芋、かぼちゃなどは八百屋にありますが、炭水化物が多い食品で、ご飯やパンと同じ仲間です。チーズはたんぱく質を多く含む食品、ピーナッツは脂質の仲間です。
Q5
1
砂糖不使用という表記は、あくまで食品の加工の段階で砂糖を使っていないということで、砂糖が含まれていないということを示すものではありません。(元々の食材に含まれていることもあります)
Q6
3
グリーンアスパラやごぼう、玉ねぎバナナなどはオリゴ糖を多く含んでいます。オリゴ糖は乳酸菌のエサになり、一緒にとることで善玉菌を増やします。
何問正解しましたか?
糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病をはじめ、腎臓病、肝臓病といった多くの疾患の治療には食生活の改善が欠かせません。当クリニックでは、楽しく食事療法を継続して健康でいられるように管理栄養士がサポートしております。これらの食事療法や食品などにつきましてはお気軽にご相談ください。また、当クリニックの管理栄養士は、日本糖尿病療養指導士の資格を取得しております。患者様の立場にたったより良い、糖尿病のケアをめざしていきたいと存じます。よろしくお願い致します。
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